カジノによる都市づくりは禁じ手だ。
- 2013/04/29
- 10:27
博奕で円満な楽しい家庭が築けたという話は寡聞にして知らない。その反対に、博奕にのめり込み家庭崩壊するか犯罪に手を染めるなど転落の人生なら数知れないほど耳にしている。
街中博奕の王様といわれて久しいパチンコ人気が凋落しているという。一時期はフィーバー人気で一世を風靡していた記憶があるが、気付けば街中の方々でパチンコ屋が店閉めしているのを目にする。懐具合が寂しい庶民が夢を膨らまそうとパチンコ屋へ駈け込み、生活費までゴッソリといかれるようになり、ついにはパチンコ屋へ行けなくなったためだという。
ギャンブル依存症があるという。なぜギャンブルにのめり込むのか、という問いに対して論理的にして適正な回答が得られない症状を一まとめにしてギャンブル依存症というのだそうだ。
カジノとは賭場のことだ。博奕場にはそれなりの人たちが集まり、それなりの文化を形成する。その文化が青少年に良い影響を与えるものかは考えるまでもないだろう。試しに一度船券売り場や馬券売り場を見学すると良い。決して青少年にお勧めできる雰囲気ではないだろう。
街造りになぜもっとましな発想を持たないのだろうか。パチンコ産業が斜陽になったから、目新しいギャンブル場を作って勤勉な庶民をカジノへ誘って苦しめ、家庭を破壊し青少年から勤労精神を奪おうという目論見なら文句は言わない。そうしたバカな政治家から次の選挙でバッジを剥ぎ取るだけだ。
真面目に税収を考えてのことなら、国や地方自治体が栄えて庶民が滅びて良いのかと問いたい。主客転倒した議論もここに極まるだろう。高殿に昇られて庶民の暮らしぶりに心を砕いた古の治世者の詰めの垢でも煎じて呑ませたい。政治家は税収増のために政治をやっているわけではない。もっと本質的な議論をしようではないか。
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